性染色体サイクル
性染色体サイクル

究組織・業績

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A01

黒岩班「性染色体サイクルを開始させる条件の解明」

黒岩 麻里

代表者

黒岩 麻里

(クロイワ アサト)

2001

名古屋大学大学院生命農学研究科 博士後期課程 修了 博士(農学)

2001 〜 2003

日本学術振興会 特別研究員 DC2, PD

2003 〜 2008

北海道大学先端科学技術共同研究センター 講師

2008 〜 2009

北海道大学大学院理学研究院 講師

2009 〜 2016

北海道大学大学院理学研究院 准教授

2016 〜 現在

北海道大学大学院理学研究院 教授

研究課題:

研究概要

有胎盤哺乳類はY染色体に存在するSry遺伝子に依存して性が決定される一方で、Y染色体はいつか消失すると考えられています。しかし、日本固有のトゲネズミ属のXO型種では、Y染色体とSryを消失しているにもかかわらずオスが生まれます。代表者の黒岩は、Sox9遺伝子上流の制御配列の重複が性を決定するSryに依存しない新しい機構を見出しました。また、オスの妊性にかかわるY染色体上の6遺伝子が、X染色体に転座していることを確認しました。そこで、染色体工学を用いてトゲネズミの遺伝基盤をマウスで再現することで、性決定因子の獲得と染色体高次構造を保った妊性Y遺伝子の維持が性染色体サイクルの開始条件であることを実証します。

本研究では、C01班、C03班と連携し、制御領域の重複と6つのY遺伝子をX染色体に転座させた染色体改変マウスを作製します。残されたY遺伝子の機能的意義を確認するために、B03班との連携で、マウスXO型・XY型細胞、トゲネズミXO型細胞の遺伝子発現パターンをY遺伝子の制御を中心に比較解析します。また、属内で唯一Y染色体を維持するXY型種の情報をC01班に提供し、Y染色体消失の回避条件の推定に役立てます。

以上により、性染色体サイクルが開始する条件を実証することで、「項目A:誕生した性染色体が性決定を安定に保つしくみ」の解明に貢献します。

A02

井川・桂班「性染色体サイクルの起点となる性決定遺伝子の誕生と安定化」

井川 武

代表者

井川 武

(イガワ タケシ)

2008

広島大学大学院理学研究科 博士課程後期 修了 博士(理学)

2008 ~ 2009

総合研究大学院大学葉山高等研究センター 上級研究員

2009 ~ 2014

広島大学大学院理学研究科附属両生類研究施設 特任助教

2014 ~ 2017

広島大学大学院国際協力研究科 助教

2017 ~ 2022

広島大学両生類研究センター 助教

2022 ~ 現在

広島大学両生類研究センター 准教授

研究課題:

桂 有加子

桂 有加子

(カツラ ユカコ)

2011

総合研究大学院大学先導科学研究科五年一貫制博士課程修了 博士(理学)

2011 ~ 2012

総合研究大学院大学先導科学研究科 特別研究員

2013 ~ 2015

カリフォルニア大学バークレー校統合生物研究科 博士研究員

2015 ~ 2017

ペンシルヴァニア州立大学生物学研究科 博士研究員

2013 ~ 2015

日本学術振興会 海外特別研究員

2017 ~ 2019

日本大学医学部生体機能医学系薬理学分野 助教

2019 ~ 2022

京都大学霊長類研究所ゲノム細胞研究部門細胞生理分野 助教

2022 ~ 2026

京都大学ヒト行動進化研究センターゲノム進化分野 助教

2026 ~ 現在

総合研究大学院大学統合進化科学研究センター 客員研究員

研究概要

性染色体サイクルの起点となる新たな性染色体は、集団内の多型として誕生したと考えられます。性染色体の入れ替わりが頻繁に生じている両生類では、実際にネッタイツメガエルの集団内にY染色体とW染色体が多型として混在しています。一方、ツチガエルでは、集団の分化に伴って性染色体と性決定機構が安定化し、各集団がXY型またはZW型のいずれかに固定されています。本課題では、これら2種のカエルを比較することにより、性染色体サイクルの開始を決定づける性決定遺伝子の誕生と、組換え抑制などを通じて、誕生した性染色体およびそれに基づく新たな性決定機構が安定化する仕組みを明らかにします。

本研究では、両種の各集団・系統が持つ性染色体を網羅的に解読するとともに、C02班のイメージング技術およびscRNA-seq解析を用いて性決定候補遺伝子を選抜し、ゲノム編集技術によって性決定遺伝子を特定します。また、性決定遺伝子の近傍領域に、組換え抑制に関係する変異が蓄積した可能性を比較ゲノム解析によって検証します。さらに、C03班の性染色体改変技術を用いて性染色体を入れ替えた個体を作製し、その生存率や性の安定性を調べます。得られたデータをC01班に提供し、多型状態から性染色体が安定化するための条件を推定します。

以上の研究により、新たな性決定遺伝子の誕生から、新たな性染色体が安定化するまでの仕組みを明らかにし、「研究項目A:誕生した性染色体が性決定を安定に保つしくみ」の解明に貢献します。

B01

野澤・阿部班「Y染色体の毒性が性染色体サイクルの駆動に及ぼす影響」

野澤 昌文

代表者

野澤 昌文

(ノザワ マサフミ)

2006

東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了 博士(理学)

2006 ~ 2011

ペンシルバニア州立大学分子進化遺伝学研究所
(Pennsylvania State University, Institute for Molecular Evolutionary Genetics) 博士研究員

2009 ~ 2011

日本学術振興会 海外特別研究員

2011 ~ 2012

基礎生物学研究所進化生物学部門 博士研究員

2012 ~ 2016

国立遺伝学研究所生命情報研究センター 助教

2012 ~ 2016

総合研究大学院大学遺伝学専攻 助教(併任)

2016 ~ 2020

首都大学東京都市教養学部生命科学コース 助教

2020 ~ 現在

東京都立大学理学部生命科学科 准教授

研究課題:

阿部 拓也

阿部 拓也

(アベ タクヤ)

2010

東北大学大学院薬学研究科博士課程修了 博士(薬学)

2010 ~ 2016

イタリア分子腫瘍研究所
(IFOM: The FIRC Institute Molecular Oncology) 博士研究員

2016 ~ 2024

首都大学東京都市教養学部化学科(2020年に大学名が東京都立大学に変更)助教

2024 ~ 現在

東北医科薬科大学薬学部 講師

研究概要

性染色体サイクルが進行してY染色体(以下、Y染色体)が退化すると、Y染色体には有害な転移因子が蓄積します。これは個体の適応度を低下させる毒性の要因となり得ますが、Y染色体が消失して転移因子が除かれれば、この毒性も消滅すると考えられます。代表者の野澤はこれまでに、転移因子の蓄積によってY染色体が巨大化したフサクシショウジョウバエや、Y染色体が消失したヒゲジロショウジョウバエなど、特徴的なY染色体をもつショウジョウバエを見いだしてきました。そこで本課題では、これらのショウジョウバエ種を用いて、Y染色体の退化が個体に毒性を及ぼすのか、また、その毒性がY染色体の消失を促進するのかを検証し、Y染色体の退化が性染色体サイクルの駆動に及ぼす影響を明らかにします。

本研究では、B02班の重イオンビーム技術やC03班の染色体工学技術などを用いて、Y染色体をもたないオス、Y染色体上の転移因子量を変化させたオス、Y染色体を他種のY染色体に置換したオスを作製し、寿命、妊性、適応度などを野生型オスと比較します。また、染色体解析および表現型解析を高速化するため、AI画像解析ツールを開発します。さらに、上記2種を中心とした多様なショウジョウバエのオミックスデータと表現型データをC01班に提供し、退化型Y染色体の入れ替わりに関する理論の構築にも貢献します。

以上により、Y染色体の退化が性染色体サイクルに及ぼす影響を明らかにし、「項目B:性染色体消失の原因となる分化・退化のしくみ」の解明に貢献します。

B02

風間・小林班「性染色体サイクルにおけるXY型からXO型への進化」

風間 裕介

代表者

風間 裕介

(カザマ ユウスケ)

2006

東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了 博士(生命科学)

2006 ~ 2017

理化学研究所 仁科加速器研究センター 生物照射チーム 博士研究員

2012 ~ 2016

横浜市立大学大学院生命ナノシステム研究科 客員准教授(併任)

2017 ~ 2018

オックスフォード大学 植物科学部 訪問研究員(併任)

2018 ~ 2019

理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 植物ゲノム進化研究チーム チームリーダー

2019 ~ 2020

東京理科大学総合研究院 客員准教授(併任)

2021 ~ 現在

福井県立大学生物資源学部 教授

2021 ~ 2024

東京理科大学総合研究院 客員教授(併任)

2026 〜 現在

理化学研究所 仁科加速器科学研究センター イオン育種研究開発室 室長

研究課題:

小林 壮生

小林 壮生

(コバヤシ タイキ)

2024

福井県立大学大学院生物資源科学研究科 修士課程修了

2024 ~ 現在

福井県立大学大学院生物資源科学研究科 博士課程

2026 ~ 現在

日本学術振興会 特別研究員 DC2

研究概要

異形性染色体をもつ雌雄異株植物ヒロハノマンテマは、巨大なY染色体上に雌ずいの発達を抑制する性決定遺伝子GSFYを、X染色体上に雌ずいの発達を促進してメス化を引き起こす遺伝子SlWUS1をもっています。これは、X染色体自体が性決定能をもち、性決定を頑健化している可能性を示唆しています。本課題では、SlWUS1のコピー数や発現量を操作して雌ずいの発達を観察することにより、X染色体がもつ性決定能を定量化します。さらに、XY型、すなわちY染色体による性決定から、XO型、すなわちY染色体が消失し、X染色体と常染色体の本数比によって性が決定される型への人為的な転換を試みます。

本研究では、A02班がもつロングリードRNA-seq技術およびC02班がもつscRNA-seq技術を駆使し、GSFYとその常染色体パラログSlCLV3、SlWUS1とその常染色体パラログSlWUS2の計4遺伝子が、それぞれどのように雌ずいの発達制御に関与しているのかを明らかにします。その上で、C01班と連携してXO型への移行に必要な遺伝子変化をシミュレーションし、その結果に基づく実証実験を行います。これにより、XY型からXO型への変化に必要な条件の抽出にも貢献します。

異形性染色体をもつ生物の性染色体サイクルを人為的に駆動させることにより、Y染色体を失った場合でも性を安定的に維持できることを実証し、「項目B:性染色体消失の原因となる分化・退化のしくみ」の解明に貢献します。

B03

佐野・吉田班「後天的Y染色体喪失の臨床から迫る性染色体サイクルの制御」

佐野 宗一

代表者

佐野 宗一

(サノ ソウイチ)

2018

大阪市立大学大学院医学研究科 医学博士

2014 ~ 2018

ボストン大学ワイタッカー心血管研究所 ポストドクトラルアソシエート

2018 ~ 2019

バージニア大学心血管研究所 リサーチアソシエート

2019 ~ 2021

バージニア大学医学部心血管部門 Assistant Professor

2022 ~ 2023

大阪公立大学大学院医学研究科循環器内科学 特任講師

2023 ~ 現在

国立研究開発法人国立循環器病研究センター 心血管モザイク研究室 独立型研究室長

研究課題:

吉田 尚史

吉田 尚史

(ヨシダ ナオフミ)

2015 ~ 2019

神戸大学大学院医学研究科博士課程修了 医学博士

2019 ~ 2022

神戸大学大学院医学研究科 医学研究員

2022 ~ 2024

ハーバード大学 博士研究員

2025 ~ 現在

国立研究開発法人国立循環器病研究センター研究所 先端医療技術開発部 室長

研究概要

男性では、加齢に伴って体細胞からY染色体が失われる「後天的Y染色体喪失(loss of Y chromosome:LOY)」という現象が知られています。LOYは、心不全、がん、認知症などの加齢性疾患のリスク上昇と関連することが示されています。本課題では、ヒトにおけるY染色体の安定性喪失によって生じる臨床的な不利益を明らかにし、それに対する治療戦略を提案します。

本研究では、まず患者検体を用いた臨床研究により、LOYと疾患との疫学的な関連を明らかにします。また、特定の細胞種でY染色体を欠失させることが可能な「コンディショナルLOYマウス」を開発し、LOYが疾患の発症に果たす因果的な役割と、その分子機構を解明します(佐野)。加えて、ゲノムワイドCRISPRスクリーニングおよび化合物スクリーニングにより、LOY細胞に特有の脆弱性を明らかにし、それを標的としたLOY細胞除去法の開発を目指します。さらに、C03班との連携により、合成Y染色体を有するマウスモデルを用いて、LOYに至る分子的・細胞的要因を同定します。

以上により、ヒトにおけるY染色体の安定性喪失によって生じる臨床的な不利益を明らかにし、それに対する治療戦略を提案します。これにより、臨床的な観点から「項目B:性染色体消失の原因となる分化・退化のしくみ」の解明に貢献します。

C01

北野・Fawcett・坂本班「進化生態学から迫る性染色体サイクル理論」

北野 潤

代表者

北野 潤

(キタノ ジュン)

2002

京都大学大学院医学研究科 医学博士

2001 〜 2003

京都大学大学院生命科学研究科 助手

2003 〜 2009

フレッドハッチンソン癌研究所 ポスドク研究員

2009 〜 2011

東北大学大学院生命科学研究科生物多様性進化分野 助教

2011 〜 2015

国立遺伝学研究所 新分野創造センター生態遺伝学研究室 特任准教授

2015 〜 2018

国立遺伝学研究所 集団遺伝研究系 生態遺伝学研究部門 教授

2019 〜 現在

国立遺伝学研究所 ゲノム・進化研究系 生態遺伝学研究室 教授

研究課題:

Fawcett Jeffrey

Fawcett Jeffrey

(フォーセット ジェフリ)

2004 ~ 2006

京都大学大学院農学研究科

2006 ~ 2010

ゲント大学理学部/VIB植物システム生物学部門 博士課程修了 PhD

2010 ~ 2017

総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻 特別研究員

2014 ~ 2017

日本学術振興会 特別研究員

2017 ~ 2018

かずさDNA研究所先端研究部 特任研究員

2018 ~ 2025

理化学研究所数理創造プログラム 上級研究員

2025 ~ 現在

リージョナルフィッシュ株式会社研究開発部 グループリーダー

2025 ~ 現在

京都大学大学院農学研究科 特定准教授

坂本 貴洋

坂本 貴洋

(サカモト タカヒロ)

2023

総合研究大学院大学先導科学研究科博士課程修了 博士(理学)

2023 〜 2026

国立遺伝学研究所 ゲノム・進化研究系 博士研究員

2023 〜 2026

日本学術振興会 特別研究員PD

2023 〜 2025

カルガリー大学 生物科学部 訪問研究員

2026 〜 現在

九州大学理学研究院 助教

研究概要

性染色体の入れ替わりが生じるためには、性染色体が消失して集団が絶滅する前に、環境依存性決定や隠蔽的な性決定遺伝子などのバックアップ機構によって、雌雄、ひいては集団そのものが維持される必要があります。魚類では、温度による性転換が広く観察されています。代表者の北野は、温度刺激によってXX型のみからなるメダカ集団を継代維持したところ、それまで常染色体であった領域に、性と連鎖するプロト性染色体が出現することを見いだしました。本課題では、こうしたバックアップ機構の実態を魚類の野生集団で明らかにし、性染色体の入れ替わりを説明する理論モデルを構築します。

本研究では、性染色体の入れ替わりが生じやすいことが知られているメダカ科やトゲウオ科などの魚類を対象に、野生集団のゲノム解析によって隠蔽的な性決定領域が普遍的に存在するかを検証します。また、半野外生態実験により、プロト性染色体が集団内に広がり、実際に性染色体の入れ替わりが生じるかを検証します。さらに、実際の遺伝子制御ネットワークデータに基づいて、性染色体の入れ替わりに関する理論モデルを構築します。

以上により、環境依存性決定や隠蔽的な性決定遺伝子を介した「項目C:古い性染色体が新しい性染色体と入れ替わるしくみ」の解明に貢献します。さらに、他班で得られた知見に基づいて遺伝子制御ネットワークデータを構築し、分類群間でみられる性染色体の入れ替わりやすさの違いを説明します。

C02

菊地班「性染色体サイクルを支える配偶子形成基盤」

菊地 真理子

代表者

菊地 真理子

(キクチ マリコ)

2019

名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了 博士(理学)

2020 〜 現在

名古屋大学大学院理学研究科 助教

2026 〜 現在

理化学研究所生命機能科学研究センター 客員研究員(兼任)

研究課題:

研究概要

性染色体が入れ替わる過程では、新たな性決定遺伝子が既存の配偶子形成経路を作動させることによって、生殖機能が維持されると考えられます。代表者の菊地は、配偶子形成経路が、減数分裂に関わるrec8a経路や卵胞形成に関わるfbxo47経路など、複数の遺伝経路(モジュール)の組み合わせによって成立することを明らかにしました。本課題では、多様な性決定遺伝子が配偶子形成モジュールを制御する仕組みを解明し、性染色体サイクルの中で生殖機能が維持される柔軟な仕組みに迫ります。

本研究では、配偶子形成モジュールの上流因子に変異が生じたことにより二倍体の卵を形成し、単為生殖を行うようになったカダヤシ科魚類アマゾンモーリーと、その祖先種であるセイルフィンモーリーとの比較解析を通じて、モジュール上流因子が入れ替わる仕組みを明らかにします。そのために、卵巣を用いた単一細胞トランスクリプトーム解析およびゲノム配列の比較解析を実施します。さらに、カダヤシ科魚類とは異なる性決定遺伝子をもつA02班のカエルや、C01班の性決定遺伝子消失メダカも解析対象とし、性染色体サイクルにおける配偶子形成モジュールの普遍性と、その制御機構の多様性を明らかにします。

以上により、性染色体や性決定様式が移行する過程において生殖機能が維持される基盤を明らかにし、「項目C:古い性染色体が新しい性染色体と入れ替わるしくみ」の解明に貢献します。

C03

阿部・香月・鈴木・水谷班「性染色体サイクル実証のための次世代染色体工学技術」

阿部 智志

代表者

阿部 智志

(アベ サトシ)

2010

鳥取大学大学院医学系研究科博士後期課程修了 博士(再生医科学)

2012 ~ 2014

鳥取大学染色体工学研究センター遺伝子機能工学部門 助教

2024 ~ 現在

鳥取大学染色体工学研究センター 准教授

2026 ~ 現在

鳥取大学染色体工学研究センター創薬支援部門 准教授

研究課題:

香月 康宏

香月 康宏

(カヅキ ヤスヒロ)

2004

鳥取大学大学院医学系研究科博士後期課程修了 博士(生命科学)

2006 ~ 2014

鳥取大学大学院医学系研究科 助手・助教

2014 ~ 2022

鳥取大学大学院医学系研究科/医学部 准教授

2022 ~ 現在

鳥取大学医学部生命科学科染色体医工学講座 教授

2025 ~ 現在

鳥取大学染色体工学研究センター センター長

鈴木 輝彦

鈴木 輝彦

(スズキ テルヒコ)

2006

東京大学大学院薬学系研究科機能薬学専攻博士課程修了 薬学博士

2006

筑波大学大学院人間総合科学研究科生命システム医学専攻研究員

2006 ~ 2011

NIH/NIAID, Laboratory of Immunopathology, visiting fellow

2011

日本学術振興会海外特別研究員(NIH)

2011 ~ 2012

鳥取大学染色体工学研究センター プロジェクト研究員

2012 ~ 2025

公益財団法人東京都医学総合研究所・幹細胞プロジェクト 主席研究員

2025 ~ 現在

公益財団法人東京都医学総合研究所・免疫医薬プロジェクト グループリーダー

水谷 英二

水谷 英二

(ミズタニ エイジ)

2006

東北大学大学院農学研究科博士課程修了 博士(農学)

2006 ~ 2009

理化学研究所神戸研究所ゲノム・リプログラミング研究チーム 研究員

2009 ~ 2011

畜産草地研究所高度繁殖技術研究チーム 特別研究員

2011 ~ 2012

理化学研究所バイオリソースセンター遺伝工学基盤技術室 協力研究員

2012 ~ 2016

山梨大学生命環境学部 助教

2016 ~ 2018

東京大学医科学研究所幹細胞治療部門 特任研究員

2018 ~ 2020

東京大学医科学研究所幹細胞治療部門 特任准教授

2020 ~ 2024

東京医科歯科大学 特任研究員

2020 ~ 現在

筑波大学医学医療系 准教授

2024 ~ 現在

東京科学大学 連携研究員

研究概要

マウスの退化したY染色体(以下、Y染色体)には、性決定や精子形成に関わる遺伝子が10個程度存在します。本課題では、これらの遺伝子を搭載したY染色体を合成し、本来のY染色体と置換することにより、この遺伝子セットがY染色体として機能するために十分であるかを明らかにします。さらに、搭載する遺伝子セットを段階的に縮小することにより、Y染色体の最小構成要素の解明を目指します。マウス人工染色体(Mouse Artificial Chromosome:MAC)は、天然の染色体腕上に存在する遺伝子をすべて取り除いた人工染色体です。

本課題では、染色体編集技術を用いてMAC上にマウスの性決定遺伝子および精子形成に関わる遺伝子群を搭載し、合成Y染色体を構築します。さらに、染色体操作・導入技術を用いて合成Y染色体と本来のY染色体を入れ替え、合成Y染色体が性染色体として機能するかをマウスの細胞および個体で検証します。これにより、哺乳類などにみられる退化型Y染色体が、新たな性染色体と入れ替わるための条件を明らかにします。加えて、これらの染色体工学技術を他の生物へ応用するための技術開発も推進します。

天然のY染色体と入れ替えることが可能な合成Y染色体を構築することにより、「項目C:古い性染色体が新しい性染色体と入れ替わるしくみ」の解明に貢献します。また、開発した染色体工学技術を他の生物にも展開し、他班が行う実証実験にも貢献します。