性染色体サイクル
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【阿部・香月・鈴木・水谷班】 世界初のDNAバーコード入りのヒト人工染色体によってセントロメア内部構造を解明した論文が Nucleic Acid Research 誌に掲載されました。

 阿部班では、人工染色体と染色体工学技術を活用し、性染色体サイクルの実証を目指した研究を進めています。セントロメアは、細胞分裂の際に染色体を娘細胞へ正確に分配するために不可欠な特殊なクロマチン構造ですが、ヒトセントロメアは同じDNA配列が繰り返された反復配列から成るため、その内部構造を詳細に解析することは困難でした。阿部班の香月教授らは、この課題を克服するために、100種類以上の識別用バーコード配列を埋め込んだ人工反復配列からヒト人工染色体(HAC)を構築し、バーコードを利用して人工セントロメアのDNA構造とクロマチン構造を高解像度で対応付け、その形成・維持機構の一端を明らかにしました。

 
 本研究は、解析が難しかったセントロメアを「つくって調べる」という新たな研究基盤を示すものであり、人工染色体の高機能化に加え、将来的には人工性染色体の設計・構築や、性染色体サイクルの実証を支える染色体工学基盤としての活用が期待されます。

プレスリリース(鳥取大学):https://www.med.tottori-u.ac.jp/news/press/39207.html
論文(Nucleic Acid Research):https://academic.oup.com/nar/article/54/12/gkag597/8715174